【結論】
失業保険(基本手当)は、仕事を辞めた人が次の仕事を探す間の生活を支える制度です。
「会社都合」「自己都合」どちらでも受け取れますが、
受給開始時期・金額・期間が大きく変わるので注意が必要です。
この記事では、はじめての人でも迷わないように、
必要書類 → ハローワークの流れ → 金額の計算方法 → 注意点
までわかりやすくまとめました。
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🟦 失業保険(基本手当)とは?
会社を辞めたとき、次の仕事に就くまでの間に一定の収入を補う制度です。
雇用保険に加入していればほぼすべての人が対象になります。
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🟦 受給条件は3つだけ
✔ ① 雇用保険に「12か月以上」加入している
過去2年間で12か月以上(会社都合の場合は6か月以上)加入していればOK。
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✔ ② 働く意思・能力がある
病気・入院で働けない状態だと受給できません。
※治療しながら短時間働く意思があれば問題ないケースもあります。
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✔ ③ 求職活動を行っている
ハローワークで求職申込をし、職探しを続けていることが必要です。
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🟦 自己都合退職と会社都合退職の違い
項目 自己都合 会社都合
待機期間 7日 7日
給付制限 3か月 なし
受給開始 約3〜4か月後 すぐ
支給期間 短め 手厚い
会社都合の方が圧倒的に有利です。
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🟦 必要書類
ハローワークに行く前に次を準備しておきます。
• 離職票(1・2)
• マイナンバー(カード or 通知カード)
• 運転免許証などの本人確認書類
• 通帳またはキャッシュカード
• 印鑑(自治体による)
※離職票は会社から郵送されます。届かない場合は電話で催促してOK。
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🟦 受給までの流れ(最速ルート)
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STEP1:ハローワークで求職申込
失業保険のスタート地点。
混雑していても30〜60分程度で済みます。
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STEP2:受給説明会に参加
日程を指定されます(だいたい1〜2週間後)。
ここで受給資格者証が発行されます。
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STEP3:待機期間(7日)
すべての人に7日間の待機があります。
この間は仕事をしてもしていなくても関係ありません。
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STEP4:給付制限(自己都合のみ3か月)
自己都合退職の場合のみ、3か月間の給付制限があります。
会社都合や契約期間満了はなし。
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STEP5:失業認定日 → 給付開始
4週間ごとの認定で、ハローワークへ行きます。
1回あたり通常「求職活動を2回」行う必要があります。
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🟦 失業保険の金額(簡単にわかる計算)
基本手当の日額は次で決まります。
退職前6か月の給料平均 × 約50〜80%
収入が多い人ほど割合が低く、
収入が少ない人ほど手厚くなります。
【例】
手取り月20万円 → 給料総額 約25万円
→ 平均日額 約8,333円
→ 基本手当日額 約5,000〜6,500円
→ 1か月分で 約12〜15万円支給
※最低・最高額は年齢別で決まっています。
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🟦 受給期間(何日もらえる?)
年齢と加入期間で変わります。
自己都合退職
• 加入1〜4年:90日
• 5〜9年:120日
• 10年以上:150日
会社都合退職
最大330日まで延長されることもあります。
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🟦 よくある質問(FAQ)
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❓ Q1:アルバイトしても良い?
→ 可能ですが制限あり。
働いた日は“失業状態”ではないため基本手当は出ません。
ただし、短時間なら減額支給されることがあります。
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❓ Q2:病気で休んでいた場合は?
→ 傷病手当金が優先。
治療しながら求職可能なら、状況により併用もできます。
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❓ Q3:引っ越す場合は?
→ 転居先のハローワークに手続きが移ります。
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🟦 まとめ
この記事のポイントは次の3つ:
1. 失業保険は 仕事を失ったすべての人が使える支援制度
2. 自己都合と会社都合で 受給開始時期と期間が大きく異なる
3. 求職申込 → 説明会 → 認定日 → 振込 の流れで進む
失業保険は、次の仕事に向けて生活を安定させるための重要な制度です。
迷ったら早めにハローワークへ相談しましょう。
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